◆ベッドの上に短冊を置くホテル
日本のホテルは不思議なところ
バイブルと仏典は置いてあるが、日本の神話である古事記が置いてない。
月は船 星は白波 雲は海
如何に漕ぐらん
桂男は唯一人して
(梁塵秘抄)
天の海に 雲の波立ち 月の船
星の林に 榜ぎ隠る見ゆ
(柿本人麻呂)
反応のない日本人、面白がる外国人
◆日本の伝統文学の不思議な力
調べと語彙が違う天皇の歌
至尊風の調べ、至尊風の格調(折口信夫)
わが国のたちなほり来し年どしに
あけぼのすぎの木はのびにけり
(昭和天皇)
日本の文学史のバックボーンは二十一代の勅撰和歌集
(丸谷才一)
勅撰和歌集が選ばれなくなってから五百年、それでもなおその力は、いろんな形でにじみ出ている。
|