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| 2.清げなるおとな二人ばかり、さては童女ぞ出で入り遊ぶ。 | |
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テキスト・156頁6行目より
清げなるおとな二人ばかり、さては童女(わらはべ)ぞ出で入り遊ぶ。中に、十ばかりにやあらむと見えて、白き衣(きぬ)、山吹などのなれたる着て、走り来たる女ご、あまた見えつる子供に似るべうもあらず、いみじく生ひ先見えて、美しげなるかたちなり。髪は、扇を広げたるやうに、ゆらゆらとして、顔はいと赤くすりなして立てり。 |
| 4.尼君「いで、あな幼なや。言ふかひなうものし給ふかな。 | |
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テキスト・157頁1行目より
尼君「いで、あな幼なや。言ふかひなうものし給ふかな。おのが斯(か)くけふあすにおぼゆる命をば、何ともおぼしたらで、雀慕ひ給ふほどよ。罪得る事ぞと常に聞ゆるを、心憂く」とて、「こちや」と言へば、ついゐたり。 |
| 5.つらつきいとらうたげにて、眉のわたりうちけぶり、 | |
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テキスト・157頁3行目より
つらつきいとらうたげにて、眉のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額(ひたい)つき、かんざし、いみじううつくし。ねびゆかむさまゆかしき人かなと目とまり給ふ。さるは、限りなう心をつくし聞ゆる人に、いとよう似奉れるがまもらるゝなりけり、と思ふにも、涙ぞ落つる。 |
| 14.さらばその子なりけり、と、おぼし合はせつ。 | |
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テキスト・161頁6行目より
さらばその子なりけり、と、おぼし合はせつ。御子の御筋にて、かの人にも通ひ聞えたるにや、と、いとゞあはれに、見まほし。人の程もあてにをかしう、なかなかのさかしら心なく、うち語らひて、心のまゝに教へおほし立てて見ばや、とおぼす。
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