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| 1.はじめに | |
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・フォーラム「『源氏物語』と根生いの心 〜世界に響くやまとことばの世界〜」(平成15年6月開催)について |
| 3.それもいと見苦しきに、住みわび給ひて、山里にうつろひなむとおぼしたりしを、 | |
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テキスト・142頁12行目より
それもいと見苦しきに、住みわび給ひて、山里にうつろひなむとおぼしたりしを、今年よりはふたがりけるかたに侍りければ、たがふとて、あやしき所に物し給ひしを、見あらはされ奉りぬる事と、おぼし嘆くめりし。 |
| 4.世の人に似ず、ものづつみをし給ひて、人に物思ふ気色を見えむを、 | |
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テキスト・142頁15行目より
世の人に似ず、ものづつみをし給ひて、人に物思ふ気色を見えむを、恥づかしきものにし給ひて、つれなくのみもてなして御覧ぜられ奉り給ふめりしか」と語り出づるに、「さればよ」と、おぼしあはせて、いよいよ哀れまさりぬ 。 |
| 5.(源氏)「幼き人まどはしたりと、中将の憂へしは、さる人や」と問ひ給ふ。 | |
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テキスト・143頁2行目より
(源氏)「幼き人まどはしたりと、中将の憂へしは、さる人や」と問ひ給ふ。(右近)「しか。をとゝしの春ぞ物し給へりし。女にて、いとらうたげになむ」と語る。(源氏)「さていづこにぞ。人にさとは知らせで、我にえさせよ。あとはかなくいみじと思ふ御かたみに、いと嬉(うれ)しかるべくなむ」と宣ふ 。 |
| 7.夕暮の静かなるに、空の気色いとあはれに、 | |
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テキスト・143頁11行目より
夕暮(ゆふぐれ)の静かなるに、空の気色いとあはれに、おまへの前栽(せんざい)かれがれに、虫のねも鳴きかれて、紅葉のやうやう色づくほど、絵にかきたるやうにおもしろきを、見わたして、「心よりほかにをかしきまじらひかな」と、かの夕顔のやどりを思ひ出づるも恥づかし。 |
| 8.竹のなかに家鳩といふ鳥の、ふつゝかに鳴くを聞き給ひて、 | |
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テキスト・143頁15行目より
竹のなかに家鳩(いへばと)といふ鳥の、ふつゝかに鳴くを聞き給ひて、かのありし院に此の鳥の鳴きしを、いとおそろしと思ひたりしさまの、おもかげにらうたく思ほしいでらるれば、(源氏)「年はいくつにか物し給ひし。あやしく、世の人に似ずあえかに見え給ひしも、かく長かるまじくてなりけり」と宣ふ。 |
| 12.なほ、かのもぬけを忘れ給はぬを、いとほしうもをかしうも思ひけり。 | |
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テキスト・145頁13行目より
なほ、かのもぬけを忘れ給はぬを、いとほしうもをかしうも思ひけり。かやうに憎からずは聞えかはせど、け近くとは思ひよらず。さすがに言ふかひなからずは見え奉りてやみなむ、と思ふなりけり。
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