目次 1. はじめに 2. 『源氏物語』の根底にある大和心 3. 心深しや、など、ほめたてられて、あはれすゝみぬれば 4. また、なのめにうつろふ方あらむ人をうらみて 5. すべて、よろづの事なだらかに、怨ずべき事をば、 6. (中将)「さしあたりて、をかしとも哀れとも心にいらむ人の 7. 馬の頭、ものさだめのはかせになりて 8. (馬の頭)「よろづの事によそへておぼせ。 9. 又、ゑ所に上手おほかれど、墨がきに選ばれて、 10. 世の常の山のたゝずまひ、水の流れ、目に近き人の家居ありさま 11. 手を書きたるにも、深き事はなくて、こゝかしこの 12. はかなき事だにかくこそ侍れ。まして、人の心の 13. 中将いみじく信じて、つらづゑをつきて向かひ居給へり。
「(折口先生は)源氏全講会のときだけは、毎晩、必ず木版本の『湖月抄』を机の上に置いて、赤や青の色鉛筆で句読点を大きく打っていく。声に出して読みながら句読点を打って、下読みをしていられた。」 ・安東次男さんの思い出 ・校長訓辞は真剣勝負でのぞむべき
と言へば、中将うなづく。
と言ひて、わが妹の姫君は、この定めにかなひたまへりと思へば、君のうちねぶりて言葉まぜたまはぬを、さうざうしく心やましと思ふ。
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