インタビュー風景

 

「スポーツと自分」をテーマに置きながらトップアスリートに様々なお話を伺い、「選手の生(なま)の声」から、スポーツの魅力、スポーツの基本・本質を探るシリーズの第2弾。勝ち負けや結果の向こうにある、より本質的にスポーツに関わる視点 をとらえます。

今回は、世界の舞台で活躍を続ける陸上競技100mの朝原宣治(あさはらのぶはる)選手にお話を伺いました。 独自のスタイルで、自分で試行錯誤しながら最高のパフォーマンスを求め続けてきた朝原選手の「スポーツと自分」とは――

収録:2008年1月30日 国立科学スポーツセンター(東京・北区)にて


     

 

 




Windows Media形式 / 10分20秒



朝原選手が陸上競技を始めたのは高校から。少年時代、友達と公園などで自由に走り回ったりボール遊びをしたことが、その後のスポーツの原点になっているようです。海外での生活経験、トレーニング文化の違いなどを自分史から語っていただき、現在の「スポーツと自分」の背景にあるものを探ります。

 ・陸上競技を始めたきっかけ
 ・今の小学生・中学生のスポーツの環境について思うこと
 ・「日常の暮らし方」と「走ること」との関わりを意識するようになったのは?
 ・外国での生活経験:ドイツとアメリカ
 ・トレーニングの考え方の違い
 ・「オーバートレーニングをしない」が第一優先。話し合いの重視を経験。
     

   




Windows Media形式 / 14分24秒


世界最速の走りを分析します。「より良い走り」を求めていくプロセスの中で、大切にしたい基本の考え方を伺います。

「若い頃は映像と自分の感覚とをすりあわせて確認をするのですが、それが結構ズレていました。でも最近は、自分でこう走っているだろうという感覚と映像が一致してきているので、感覚がよければうまく走れます」「やはり重心の移動なんです。一番の重要なことは」

 ・自分の感覚とイメージと実際の走り、その3つの関係は?
 ・科学的なデータの活用は? とらわれる? とらわれない?
 ・人類最速の瞬間。ドノバン・ベイリー秒速12m超えの走りを分析
 ・一番スピードが出ているときの感覚とは?
 ・他のスポーツや外国の選手を見るときポイントにおくことは?
 ・「スポーツと型」
 ・100mレース後半に伸びる秘訣。レース全体の設計。
 ・自分の競技だけにとらわれない広い視野からの新しい発見とは?

   




Windows Media形式 / 15分38秒

勝ち負けや結果だけを見るのではなく、陸上競技を「こんなふうに見てほしい」「こんなところが魅力だ」という視点を、選手の立場から語っていただきます。

「以前であれば、『勝った』『記録が出た』ということだけでよかった。しかし今は、わけがわからないまま記録が出ていたというのは納得がいかない。そこにいくまでのプロセス、自分自身をコントロールする楽しさ、そういうのがあって初めて走る喜びになっているので、ただ結果だけではないのです」「適当に走って負ける、というのがすごくいやです」

 ・選手の立場から言って、こんなところを見てほしいということは?
 ・外国と日本のスポーツ文化の違い
 ・100メートル競技の見方
 ・「走る」ということの魅力
 ・あこがれに思う「美しい」走りとは?
 ・成功と失敗は紙一重。一番大切なのは何か。
 ・「教える」という立場にたった時に、一番ポイントに置きたいことは?
 ・「走ること」が、やはりすべてのスポーツの基本。

   
     
 
   

プロフィール
朝原 宣治 (あさはら のぶはる) 大阪ガス

1972年、神戸市生まれ。中学校時代はハンドボール部で全国大会に出場。陸上競技は夢野台高校から始め、高3時に走り幅跳でインターハイ優勝。
1993年、国体の100メートル走において、当時の日本記録である10秒19をマークして優勝。以後、スプリンターとしても注目されることになった。
100メートル走競技における功績は大きく、1993年の10秒19、1996年の10秒14、1998年の10秒08と、日本人として初めて10秒1台、10秒0台を記録し、日本記録を3回更新した。
また、オリンピック、世界陸上の100メートル走では、1996年のアトランタ、1997年のアテネ、2001年のエドモントン、2003年のパリ、2007年の大阪と、5回準決勝に進出している。
2007年の世界陸上では日本代表のアンカーとして4x100mリレーに出場。決勝で5位入賞(38秒03 アジア新記録・日本新記録)を果たした。

朝原宣治著『朝原宣治のだれでも足が速くなる』(学習研究社 2007)

朝原宣治著
『朝原宣治のだれでも足が速くなる』
(学習研究社 2007)

「足が速いのは素質じゃない」
朝原宣治流かけっこ8つの極意を収録
速く、きれいに、楽しく走るための秘訣が満載

聞き手
谷川 聡 (たにがわ さとる) 筑波大学大学院人間総合科学研究科講師

1972年、東京都生まれ。チームミズノアスレティック・キャプテン。JOCアスリート委員。シドニー、アテネ・オリンピックのオリンピアン。専門種目は陸上競技110mハードル。2度にわたり日本記録を更新(1999年、2004年)。研究分野はスポーツトレーニング論、バイオメカニクス。陸上競技のみならず、Jリーグ、プロ野球、バレーボール、バスケットボール、テニスおよびホッケーなど、多くのスポーツ分野の国内外トップ・アスリートの指導にあたる。スポーツ解説者として、テレビなどで活躍中(NHK、TBS系列他)。 現在、自分史からの子どものジョイフル・スポーツへの動機づけの理論と実践プログラムを開発し、全国各地で指導。 主要論文に「競技者と一般人の歩行と走行」、「球技系競技者の年間トレーニング・プログラム」等。


聞き手
須賀由紀子 (すが ゆきこ) 実践女子大学生活科学部生活文化学科准教授

津田塾大学学芸学部国際関係学科・筑波大学大学院修士課程修了。専門分野はレジャー論。著書(共著)に、エンゼル叢書として『暮らしの哲学としての「生活文化」』『知性としての精神』『聖書の言葉・詩歌の言葉』『愛したくなる「家族と暮らし」』『古事記が語る原風景』(以上、PHP研究所)、『「ゆとり」について』(誠文堂新光社)、『情報文化と生活世界』(福村出版)、『グレート・ブックスとの対話』(K-FACE叢書)など。現在、エンゼル財団主任研究員、実践女子大学生活科学部生活文化学科准教授(生活文化論)。


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森永エンゼル財団/スポーツフォーラム 朝原宣治選手ロングインタビュー 2008© 財団法人エンゼル財団

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