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1.「レジャー・アセスメント」という研究領域
・これまで開発されてきた主なレジャー・アセスメント・ツール
Leisure Satisfaction Scale(余暇満足度)
Leisure Boredom Scale(余暇退屈度)
Leisure Diagnostic Battery(余暇生活診断テスト)
Intrinsic Leisure Motivation Scale(内発的動機づけ)
・「レジャー・アセスメント」からわかるアメリカと日本の違い
アメリカ人:技術が稚拙→レジャーが楽しくない
日本人:技術はあるが、レジャーは楽しくない
・・・日本人には「Leisure Negative(レジャー活性度陰性)」が存在する
→ どうしたら「陽性」に(レジャーを楽しく)できるか?
(これが「豊かさ」実現のひとつの鍵/個人的な研究テーマ)
2.レジャー という「熱病」の正体
・レジャーとライセンス(免許)の共通性
ともに「licere(リセレ:ラテン語)」が語源
→ レジャーとは「能力を身につけた者に与えられる自由な心の状態」
・どうすれば自由になれるか?
自分を「縛る」もの(ストレス)を忘れること
→ つまり「レジャーとは、何かに夢中になること」
(ただし、没頭できるまでの技能あるいは集中力が必要)
3.夢中になれるものに出会うということ
・「われを忘れる」ものとの出会い
出合いがしらの「一目惚れ」の場合
「馬には乗ってみよ」:時間をかけて気づく場合
⇒ 一度でも「われを忘れた」瞬間があれば「陽性」
・本当に出会えていないのか?
出会ったことに「気づけて」いるか?
→必要なのは「出会い」のためのしくみづくり
=「気づき」のためのしくみづくり
4.「見えるもの」と「見えないもの」:「気づき」について考える
〜ヒトは、どのような生き物か?〜
・錯乱人(ホモ・デメンス):人間に見えるものは何か
道具や言葉、二足歩行はヒトの「専売特許」ではない
ヒトは何故「埋葬」するのか?
死体が動く「かもしれない」という恐怖(錯誤)
多義的な意味の発生 = 目に見えないもの・価値の発生
・人間活動 = 実際には「見えない」もの を「見る」こと
5.「見えないもの」が見えてくる = 「気づく」ということ
・例題:日本の国会議事堂の屋根の上に何が見えるか?
* 伊藤博文の銅像が「見えるはず」だが、「見えなかった」
*「見えない」のではなく → 情報不足で「気づかなかった」
*「見える」ということ
= これまで意識したことのない「つながり」をあらためて意識すること
= 「気づく」ということ
6.「リアリティ」の所在 : わたしたちに「見える」もの
・「全体」が意味するもの
「部分の集合体以上」の意味を持っている
「同じ」と「似ている」の違いは何か?
そもそも「異なる」ものが「同じ」に見えるのはなぜか?
・「関係性=文脈」のとらえ方で変わってくる
要素間の関係(=文脈)は見る目的によって変化する
→ 「見えるもの」が「変わってくる」
全体の「構造(=構図)」に着目する
例:「だまし絵」
7.現代における「天使の声」
・価値を伝える存在としての天使(エンゼル)
異質のものと出会う価値を伝えてくれる
(これまでとは異なる「構図/全体」に導いてくれる)
つなぐべき価値は時間・空間を選ばない:一義的に決まらない
時間と空間を越えて「つなぐ」こと:メディアを選ばない
・現代において天使(エンゼル)はどこに現れるか?
異質のものと出会う場
適切なインタープリテーションが、より輝きを与えてくれる
メディアによる技術的サポートが、より輝きを与えてくれる
⇒ インタープリテーションとメディア・コンプレックスの中にこそ潜む天使
8.情報環境という「生態系」
・「個体」と「種」と「生物世界全体」
「動的平衡」:「欠けたピース」の補完というダイナミズム
← 種(メディア)による「棲み分け」
←多様性を維持するメカニズム:太陽系と地球 = 「開かれた系」であること
・多様性が維持された情報の「棲息場所」=天使との「邂逅の場」としての「ビオトープ」
寿命の異なる情報の共存(棲み分けとグレーゾーン)
パラダイムの異なる情報の共存(棲み分けとグレーゾーン)
「閉じた系」同士のやりとり = 「開かれた系」
⇒ 具体的には口コミからマスコミ・ICTまで含めた各種メディア間での情報の「やりとり」
それこそが天使(エンゼル)が降り立ち、わたしたちにささやく場
参考・引用文献
江戸川大学ライフデザイン学科編,2007,『19歳のライフデザイン』春風社.
福岡伸一,2007,『生物と無生物のあいだ』講談社.
Holyoak,Keith J.and Thagard.Paul,1995,Mental Leaps: Analogy in Creative Thought,MIT Press.
(=1998,鈴木宏昭・河原哲雄監訳『アナロジーの力ーー認知科学の新しい探求』新曜社)
Mannnell,Roger C.and Kleiber,Douglas A.,1997,A Social Psychology of Leisure,Pennsylvania:Venture Publishing,Inc.
(=2004,速水敏彦監訳『レジャーの社会心理学』世界思想社)
水越伸,2006,『メディア・ビオトープーーメディアの生態系をデザインする』紀伊國屋書店.
Morin,Edgar,1973,Le paradigme perdu: la nature humaine,aux Editons du Seuil.
(=1984,古田幸男訳『失われた範列 人間の自然性』法政大学出版局)
日本レクリエーション協会編,2001,『レジャー・カウンセリング』大修館書店.
鈴木博之,1999,日本の<地霊(ゲニウス・ロキ)>,講談社.
土屋薫,2006,「豊かさを感じる『技術』に関する考察ーーレジャー行動モデルからのアプローチ」『 江戸川大学研究紀要 情報と社会 』16: 41-49.
吉井博明編著,2007,『メディアエコロジーと社会』北樹出版.
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