森永エンゼル・カレッジでは、平成18年度、「こどもプロジェクト研究会」として全3回の研究会を開催しました。「家族と体と心」というメインテーマのもと、子供のあり方、家族のあり方を考える研究会です。
平成18年度は「自然のなかでの活動」をテーマに、各分野の第一人者をお招きして、問題提起となるお話をしていただきました。
今回(第2回)は、「俳句・Haikuの魅力と子どもへの誘い」と題して、国際的な俳句の広がりに尽力されており、現在、子供のための俳句の啓蒙活動にも力をいれておられる、俳人の加藤耕子先生をお招きし、お話をうかがいました。
森永エンゼル・カレッジ 子育て支援研究フォーラム
1.俳句とは
江戸時代の前期の詩人であった松尾芭蕉が言われた言葉に、「俳句は三尺の童に」と。小学校ぐらいの子供に俳句をやらせると一番よいものができるのではないかということを言っておられます。子供の持っている柔らかで素直なものの見方、感性こそ本物と評価したものと申せましょう。 自分の身の回りにある生きているもの、自然が自分と同じ命を持っているということを知ること、自分という存在も大きな宇宙、自然の一部なのだと知ること、例えば虫を見て「やあ、虫さんこんにちは」と言えるような子供、それから花とか木などを見たときに「やあ、大きな木だな」とか、「ふーん、こんな匂いがするのか」とか、「こんな色の花なのか、お前は」とか、そのような感動の感嘆の声を上げられる子供、それから遊園地に遊びに行ったときに、だれもいないのにブランコが揺れていると、「風さんが遊んでいるんだな」などと思えるような子供の持っている豊かな感性が、生きていく上でとても大事なのだということを、昔の人が「三尺の童に」というような言葉で表現しているのだと思います。
・俳句は元気の源 ・よい作品は心を浄化してくれる
2.子どもの俳句のよさ 〜『子ども俳句歳時記』(蝸牛新社刊)より〜
子供の俳句というのは何がよいかというと、ものの本質を直情でズバッと言い当てるところです。「王様は裸だ」という、あのものを素直に見ている目がよいのではないかと、それが三尺の童の貴重さだと思います。
・春夏秋冬の句 小学生〜中学生が詠んだ俳句をめぐって
3.英語HAIKUの基本
4.こども英語HAIKUがつなぐ文化の橋 〜英文誌「Ko」より〜
私たちは生まれ継ぎ、死に代わり、1本の木が芽を吹いて青葉が繁り、紅葉し、冬になって落ち葉となって土に還っていくように、次々と世代が変わっていきますが、言葉というものによって、いまの思いを次の世代に伝えていく大事な仕事があるのではないか。そんなことを思いながら、言葉の楽しさと、自分自身の気持を静める、あるいは自己を解放する意味にも、短い詩というものを、子供たちにも伝えていきたいと思って、この仕事を続けています。
・アメリカンスクールの生徒の作品から
5.ダイアローグ
加藤先生のお話のあと、ひきつづいて研究会メンバーの先生方との対話がなされました。
対話の模様は、PDF形式のドキュメントにてお読みいただけます。
俳句・Haikuの魅力と子どもへの誘い/ダイアローグ PDF形式・516KB
『子ども俳句歳時記』
蝸牛新社刊 金子 兜太 (著)
A Hidden Pond: Anthology of Modern Haiku
Koko Kato, Editor. Translated by Koko Kato & David Burleigh. Tokyo: Kadokawa Shoten Press, 2003. ISBN: 4-04-883453-3
(米国俳句協会賞(翻訳)受賞)
俳誌 「耕」
加藤耕子 俳人・俳誌「耕」主宰・国際俳句交流協会理事
昭和6年、京都府生まれ。 昭和55年 『馬酔木』同人加藤春彦氏に師事、『帯』に入会。 昭和61年 俳誌『耕』、英文誌『Ko』創刊主宰。 俳句協会評議員、国際俳句交流協会理事 クロアチア俳句協会表彰。 昭和63年、文部大臣表彰。平成13年 、愛知県芸術文化選奨(文化賞)受賞。 主な句集 句集『春の雲』、『西も東も』等。 現代俳句詩華集英訳句集 『隠沼(A Hidden Pond)』 (米国俳句協会賞(翻訳)受賞)他翻訳6冊
ビデオの再生にはWindowsMediaPlayer9シリーズ以降が必要です。お使いのPCにインストールされていない場合はこちらからダウンロード(無償)してください。また、Macintosh環境では、OS X以降にのみ、WindowsMediaPlayer9シリーズがリリースされています。
森永エンゼル・カレッジ 子育て支援研究フォーラム 「俳句・Haikuの魅力と子どもへの誘い」 2007© 財団法人エンゼル財団