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目次 |
| 3.訳の対比 2 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 6分27秒 |
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| 4.訳の対比 3 | |||||||||||||||||||
| 2分13秒 |
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| 5.訳の対比 4 | |||||||||||||||||||
| 5分15秒 |
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| 6.和歌を翻訳することの難しさ | |
| 15分49秒 |
■和歌の意味とともに歌の感じを示すのは難しい (ミルワード) 「和歌のすべての意味を英語に生かそうとすれば、かえって短歌の気持ちがなくなります。ですからタイラーさんの訳はそういう点でちょっと長過ぎる。翻訳ですけれども、サイデンスティッカーの訳の方が、詩的な気持ちが生かされると思います。 聖書の翻訳もそうです。現代訳の多くは意味だけに気をとめるけれども、やはり意味だけではなく、原文の特徴を生かさなければならない。殊に詩篇の訳の場合は、詩は歌だから、歌の感じを翻訳を通して示さなければならない。」 ■和歌の翻訳はウェイリーでも手がでなかった (渡部) 「ウェイリーの場合は、支那文学には詩から入って、散文には入らないんですよ。日本の場合は逆で、散文から入って、和歌には入らなかったという非常な面白いコントラストがあります。というのは、漢字というのは非常にビジュアルなところがありますね。だから20世紀の初めごろから、イマジズムという英米の詩の一つの流れがありますが、これは一番のヒントは日本の俳句と漢詩から得ているんです。俳句というのは非常にぱっとしたイメージがあるわけです。漢詩も大体イメージですよ。1行ずつイメージが大体わくようできているように思うんです。ところが、和歌というのは、これは手が出ませんね。というような感じがするんです。」 ■現代の日本人にとっても和歌は絶縁的な感じがしている (岡野) 「卒業論文や大学院の博士コースの論文などというのは、古代文学ですと、圧倒的に『万葉集』が多かったんです。『万葉集』に関心を持つ学生たちが多かったんです。最近は傾向が変わりまして、『万葉集』よりも『古事記』とか『源氏物語』とかいうふうに集まっていっているんです。 それはなぜだろうと思いましたら、あの和歌の形がどうにもわからないという。初めから和歌に対して手が出ないですね。だから散文の方がわかるだろうという。私は逆なんですけれども、『万葉集』なんかそんなに苦労しなくてもすーっと入ってくるんです。『源氏物語』のあの字の文というのは、あんな難しい日本語はちょっとないと思うんです。僕は逆だよと言うんですけれども、短歌のあの形が若い人たちには絶縁的な感じがするんですね。」 |
| 7.次の時代の人たちに読んでほしい『源氏物語』 | |
| 6分52秒 |
■やまとことばが使われなくなってきている (渡部) 「岡野先生のお話で、『万葉集』がはやらなくなった、何となく若い人がみんな親しめなくなったというお話でしたが、このごろ、やまとことばのボキャブラリーが物すごく減ってきたと思うんです。僕らが子供のころは、少なくとも四大節の歌は全部やまとことばですよね。明治節の歌だけはアジアの東という「アジア」だけが一つやまとことばではなかったんですけれども、全部やまとことばですよ。子供のときから歌っていますと、やまとことばの感覚が身についたんじゃないかと思うんです。」 ■現代の日本人にとっても和歌は絶縁的な感じがしている (岡野) 「平安朝、それから中世の初めの新古今集あたりの歌が一番わかりにくいですね。それからまただんだん平明になっていって、玉葉集、風雅集という南北朝のころの歌なりますと、非常にわかりやすくなるんですけれども、『源氏物語』のころの歌が一番わかりにくい。(中略)これを何とかして次の時代の人たちの心に響いて読んでもらうようにしないと。翻訳の問題以前なんですけれども、谷崎源氏がほとんど読まれないという問題と同じことだと思うんですけれども、日本人の心、あるいは日本人の非常に大事な文化の断絶になってしまうんじゃないかなという感じすらするんですね。」 |
| 8.『源氏物語』のなかに日本人の精神史をみる | |
| 6分17秒 |
・大正時代の国文学者・三矢重松博士が開講した「源氏全講会」の現代的意義 「『源氏物語』というのは、先ほど和歌の問題のときにも申しましたように、結局、日本人の長い神話からずっと糸を引いている日本人の魂の語りといいましょうか、心の語り、それの一番核のところに歌を据えて、そして一層深く細やかに語っていくという、そういうものだと思うんです。(中略) 『源氏物語』というのが決してあの時代のただ一風俗的な小説には全くとどまらない、日本人の精神史みたいなものをずっと貫いているところがあるわけで、そういうものの読み方を私は師匠(折口信夫)から教えられた。それを受け売りするだけですけれども、聞いてくださる方がいれば、講義をしていってみたいと思っているわけです。」 |
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Genjiフォーラム・スペシャル 2004
(C)岡野弘彦, ピーター・ミルワード, 渡部昇一, 財団法人エンゼル財団
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