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・『源氏物語』の現代語訳に三回も取り組んだ谷崎潤一郎
いづれのおほん時にか、女御更衣あまた侍ひ給ひけるなかに、いとやむごとなききはにはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり
・第1回目の訳
いつ頃の御代のことであつたか、女御や更衣が大勢祇候(しこう)してをられる中に、非常に高貴な家柄の出と云ふのではないが、すぐれて御寵愛を蒙つていらつやるお方があつた。
・第2回目の訳
いつの御代のことでしたか、女御や更衣が大勢祇候(しこう)してをられました中に、格別重い身分ではなくて、誰方(どなた)よりも時めいてをられる方がありました。
・第3回目の訳
何という帝の御代のことでしたか、女御や更衣が大勢伺候していました中に、たいして重い身分ではなくて、誰よりも時めいている方がありました。
・主語を補う与謝野晶子訳と主語をいれない谷崎訳
・紫式部の文章の奥深い心を読ませようとした谷崎の仕事
・アッツ島の戦いに向かう船中で『源氏物語』を読んだドナルド・キーン
・伝統を守るばかりでなく、『源氏物語』を国際化する視点が必要
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