エンゼル財団では、その活動の幹に「エンゼルの心」をおいております。この「エンゼルの心」についての探求を深めたいという思いから、キリスト教文化に根ざす西洋の人々が、大変尊び大切にしているダンテ『神曲』の世界に学ぶ活動に着手しました。
この活動の一環として、当財団では多くの先生方のご協力を得て、ダンテに学ぶ「ダンテ・フォーラム」を開催してまいりました。その中で、今道友信先生のダンテ研究に出会い、そのお話をじっくりお伺いしたいとこの連続講義が企画されました。
今道友信先生によるダンテ『神曲』連続講義は、1997年3月〜1998年7月、東京・目白台にある財団法人和敬塾を会場とし、その落ち着いた静かな雰囲気の中で、連続15回にわたり、開催されたものです。
この連続講義の内容は、後に書物化され、みすず書房から、今道友信著「ダンテ『神曲』講義」となって刊行されました。世界的な装幀家として名高いティニ・ミウラ女史の装幀になるこの書物は、その優れた内容と本の美しさが認められて、イタリア文化会館主催の第25回マルコ・ポーロ賞を受賞しております。現在、この書は、今道先生によりさらに一部改定が施され「ダンテ『神曲』講義」(改訂普及版)となって、みすず書房より刊行されております。

この度、連続15回のダンテ『神曲』講義を配信するにあたり、講義を熱心にご聴講くださいました参加者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
また、小林陽太郎富士ゼロックス会長には、当初よりダンテ『神曲』講義開催にご協力をいただき、
講義映像の収録を(株)富士ゼロックス総合教育研究所にお願いをすることができました。今回、コンテンツ配信が可能となったのも、この貴重なオリジナル映像が収録され、保存されていたことによるものです。厚く御礼申し上げます。
小林陽太郎富士ゼロックス会長は、日本のエグゼクティブの方々がダンテ『神曲』をはじめとする名著・古典に親しむための場として、1998年4月、
日本アスペン研究所を設立されました。今道友信先生はそこでセミナーを担当され、すでに500名をこえるエグゼクティブの方々が受講されております。日本アスペン研究所でこれまでに受講された方々にも、ぜひこの連続講義のコンテンツを、日々の読書の参考にしていただければと願っております。
今道友信先生の監修のもと、(株)富士ゼロックス総合教育研究所のご理解を得て、インターネットを通じて国内国外に配信できることは望外の喜びです。
このコンテンツでは、今道先生が毎回の講義で使用されたレジメを見ながら、当時の講義の模様を視聴することができます。映像をご覧いただきながら、また、「ダンテ『神曲』講義」をテキストとしてお読みいただきながら、ヨーロッパ文化に多大な影響を与え、現代のわれわれにも深いメッセージを送り続けるダンテ『神曲』の世界に、人間・社会・文化の本質を学ぶ機会が開かれますことを願っております。
2004年12月
財団法人エンゼル財団会長 松ア昭雄
財団法人エンゼル財団理事長 森永剛太

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