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※以下の記述内容は、当日会場において配布された、田中先生のレジュメの内容を転載したものです。
また、レジュメの内容はPDF形式ファイルとしてもご覧いただけます。
田中先生
会場配布レジュメ(PDF形式ファイル・171KB)
フィレンツェに学ぶ美術修復の重要性
「あそこ(フィレンツェ)が洪水になるということ自体が考えてもいないことだっただろうと思いますけれども、水に遭うと作品はどうなるか。つまりフレスコ画は特に持ち運びができませんから、しようがないわけですけれども、磔刑なんかは、ジョットもそうですし、チマブエもそうですけれども、ああいうテンペラ画みたいなものが水にやられると、惨憺たる格好になるということがよくわかって、ああいうのを見ていますと、美というものをいかに守るかということ、それを修復するということ、そういうことがいかに基本になるかということがわかるわけです。」
・日本とイタリア 美を見る視点は同じ
・日本における美術修復体制づくりはこれからの課題
海外に向けた観光のプレゼンテーションを考えるべき
「皆さんが、イタリアには行くけれども、日本には行かない、日本の東北仏のすばらしいものがあるということをだれも知らないということであってはいけない。成島毘沙門という4メートルもある東北仏があるんですが、これなんかすごい彫刻なんです。ボローニャ大学の先生と一緒に、こんな8世紀、9世紀のものがあるんだと感心して、『ラ・レプリカ』という新聞に書いていましたけれども、それを日本人が知らないということは全くおかしいわけで、そういうことを含めて、イタリアから、自国の文化、そして我々が持っている美をもう一見直すということがなければ、恐らく単に前からある戦後像ですね。外国はいいものだというようなことではいけないわけです。」
形の文化を見直せ
「イタリアという国は、比較的日本に近くて、形というものを表現技術の基本に置いているわけです。ですから、イタリアとか日本は、形をいかに読み取るか、形をいかに我々が感じるか、そういうことによって文化をより高める、より理解するということができるんです。」
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