式子内親王の御歌
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(318) 玉の緒よ絶えなばたえねながらへば忍ぶることの弱りもぞする
(319) 忘れてはうちなげかるる夕かな我のみしりて過ぐる月日を
(83) 恋ひ恋ひてよし見よ世にもあるべしといひしにあらず君も聞くらん
(84) つらしともあはれともまづ忘られぬ月日いくたびめぐりきぬらん
(85) 恋ひ恋ひてそなたに靡く煙あらばいひし契の果とながめよ
(274) 我が恋はしる人もなしせく床の涙もらすなつげのを枕
(298) 我が袖はかりにもひめや紅のあさは(浅羽)の野らにかかる夕露
(173) 思ふより見しより胸に焚く恋のけふうちつけに燃ゆるとやしる
(185) 只今の夕の雲を君も見ておなじ時雨や袖にかからむ
(340) 影なれて宿る月かな人しれず夜な夜なさわぐ袖のみなとに
(341) 人しれず物思ふ袖にくらべばや満ちくる潮の波の下草
(94) 日に千たび心は谷に投げ果てて有にもあらず過る我が身は
(97) 見しことも見ぬ行末もかきりそめの枕に浮ぶまぼろしの中
(98) 浮雲を風にまかする大空の行方も知らぬ果てぞ悲しき
(99) 始なき夢を夢とも知らずして此終(おはり)にや覚(さめ)はてぬべき
(192) 川舟のうきて過行波の上にあづまのことぞ知られ馴れぬる
(195) 憂きことは巌(いはほ)の中も聞ゆなりいかなる道もありがたの世や
(197) あはれあはれ思へば悲しつゐ(ひ)の果忍ぶべき人誰となき身を
(291) 暁のゆふつげ鳥ぞあはれなる長きねぶりを思ふ枕に
(293) 身のうさを思ひくだけばしのつめの霧間にむせぶ鴫(しぎ)の羽(はね)がき
(327) しづかなる暁ごとに見渡せばまだ深き夜の夢ぞかなしき
ふくるまでながむればこそかなしけれ思ひも入れじ山の端の月
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