古今和歌集
紀貫之他 延喜5 (905)
枕草子 清少納言 長保3 (1001)
和泉式部日記 寛弘元 (1004)
源氏物語 紫式部 寛弘3 (1006)
紫式部日記 寛弘7 (1010)
和漢朗詠集 藤原公任 長和2 (1013)
新古今和歌集 藤原定家 建仁2 (1205)
古今集
花ざかりに京を見やりてよめる
見わたせば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりけり 素性法師
桜花咲きにけらしなあしひきの山のかひより見ゆる白雲 紀貫之
久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ 紀友則
秋立つ日、うへの男ども、賀茂の河原に川逍遥しける供にまかりて詠める
川風のすずしくもあるかうち寄する波とともにや秋は立つらむ 紀貫之
長月のつごもりの日、大堰にてよめる
夕月夜小倉の山に鳴く鹿の声のうちにや秋は暮るらむ 紀貫之
男に忘られて侍りける頃、貴船にまゐりて、みたらし川に
蛍の飛び侍りけるを見てよめる
もの思へばさはの蛍もわが身よりあくがれ出づる玉かとぞ見る 和泉式部
清少納言 枕草子
春はあけぼの。やうやうしろくなり行く、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。
夏はよる。月の頃はさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただひとつふたつなど、ほのかにうちひかりて行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は夕暮。夕日のさして山のはいとちかうなりたるに、からすのねどころへ行くとて、みつよつ、ふたつみつなどとびいそぐさへあはれなれ。まいて雁などのつらねたるが、いとちひさくみゆるはいとをかし。日入りはてて、風の音むしのねなど、はたいふべきにあらず。
冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいとしろきも、またさらでもいと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火もしろき炭がちになりてわろし。
新古今集
冬がれの杜の朽葉の霜のうへに落ちたる月のかげのさやけさ 藤原清輔
花は散りてその色となくながむればむなしき空に春雨ぞふる 式子内親王
いつきのむかしをおもひいでて
ほととぎすそのかみ山の旅まくらほのかたらひし空ぞ忘れぬ 式子内親王
身にしむは庭火の影にさえのぼる霜夜の星の明方の空 式子内親王
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