・エンゼル財団と『神曲』への取り組み
「エンゼル財団が設立されてから、エンゼル財団は当時の経済企画庁に認可していただいた財団で、経済企画庁としてエンゼル財団を認可してくださったというのは、本当に例外のような認可でありました。つまり、本来これは文部省の認可の財団のようなコンテンツなのですけれども、経済企画庁が、これからは人間の本質を研究する財団が必要だということで認可してくださいました。そしてエンゼル財団では、angel
mind without body、身体を持たない精神の研究、そこでダンテの「神曲」の貴重書のコレクションと、すぐダンテフォーラムということを開催いたしました。それは、樺山先生にずっと全体の企画、協力、司会をお願いしてまいりました」(松田先生)
・マルコ・ポーロ賞を受賞した「ダンテ『神曲』講義」(みすず書房)
選評
今道友信『ダンテ「神曲」講義』(みすず書房、2002)は、今道教授が私的に行った『神曲』についての講義に、聴講者との質疑応答を加えて、整理した本である。『神曲』にはすでにいくつかの日本語訳があり、解説や内外の著者による論及も少なくないが、この古典は日本の読者にとって必ずしも近づき易くはない。
今道教授の講義とダンテやイタリア文学の専門家ではない聴講者の質問は、一般読者が『神曲』をその時代と文化のなかに正確に位置づけて理解するために、また私たちの当面する環境と私たち自身の問題を考えるためにも、大いに役立つだろう。
著者はそういう仕事のためにおそらく最適の資格を備えている。西洋の哲学、殊に美学を専門とする学者であり、同時に古典ギリシャ・ローマの文学に精通し、カトリック神学に博学で、日本の伝統的美意識についても広い知識をもつ。そういう知的道具のすべてがこの本の中では自在に活用されているのである。
今年(2003年)のマルコ・ポーロ賞選考委員会は、候補作品に今道教授の“「神曲」講義”を得たことをよろこび、ためらうことなく受賞作としてこれを推すものである。
マルコ・ポーロ賞選考委員
加藤周一
大谷啓治
都留重人
(アルファベット順)
・森永エンゼル・カレッジが配信する今道先生の「ダンテ『神曲』連続講義」について
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