目次 1.『古事記』を読めるものにした宣長の偉業 2.先祖の伝統を見直す「国学」の歴史/イギリスと日本
・写本が数多く残る『日本書紀』と、それまで誰も読めなかった『古事記』 ・儒教、朱子学全盛の江戸時代に『古事記』に注目 ・オカルト的な才能があった本居宣長/読んでいるうちに神代が見えてくる 凡て神代の伝説(つたえごと)はみな実事(まことのこと)にて、その然有る理は、さらに人の智(さとり)のよく知るべきかぎりに非れば、然るさかしら心を以て思ふべきに非ず。(本居宣長『古事記伝』) ・日本の皇室の伝承の優れている点を文献で示そうとした本居宣長の仕事
・聖書をドイツ語や英語に翻訳した宗教改革の意味 ・ラテン語、フランス語にくらべて低い言葉と考えられていた英語が復権 ・ヘンリー8世の離婚問題にはじまるイギリスの国学研究 ・オールド・イングリッシュの古い文献を研究/イギリス国教会の基礎を理論付ける ・やがて文学、歴史、言語学に分化していったイギリスの国学研究 ・唐の国にない日本の美を追求した本居宣長 しきしまの大和心を人とはば朝日ににほふ山桜花 (本居宣長) ・『新古今』以降の桜の美の象徴性に注目 ・オットー・フォン・ハプスブルク来日時のエピソード/桜花の今様歌 花より明くる三芳野の春の曙見渡せば唐土人も高麗人も大和心になりぬべし